クリーンルーム用衣服着用時の動きやすさを徹底的に分析し、
独自の発想で快適な衣服設計を進めています。
クリーンルーム用衣服(防塵服)の主流となっている“ツナギ型”の衣服形状は、動作をしたときに体表面の伸びに衣服が追従できず、そのしわ寄せは頸部や肩の突っ張り感、袖口がまくれるといった現象となって表れます。着用する人にとっては動作の妨げとなったり、場合によっては発塵を引き起こしたりと、動作したときのデメリットはツナギ型防塵服の解決しなければならない必須課題です。トライアペックスの防塵服はこれらのデメリットを解消し、体のダイナミックな動きにも衣服が追従して、動作時でも快適な着用感が得られるように衣服設計を行っています。
ツナギ服背面部の要所に採用した高伸縮ストレッチ素材は、着用者の動作性を高めるとともに、ポンピング現象のあおりによる発塵をも抑制するよう設計しています。
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FA110C
背面腰部にストレッチ素材を採用
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FX121C
背肩部にストレッチ素材を採用
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FX122C
頸部から背肩部にかけてストレッチ素材を採用
防塵性能を確保しながら、衣服内の熱のこもりを防止。
快適な衣服内環境を実現しました。
衣服内湿度は一般的に40~60%の範囲であれば快適と言われています。クリーンルーム用衣服を着用した時に衣服内湿度がどのように変化するのか、どうしたら快適湿度範囲を維持できるのかを分析し、独自の発想でより快適な衣服設計を進めています。
衣服内に滞留する熱を迅速に放出。
衣服内温度低減により、快適性を実現しました。
防塵服内にこもりがちな熱をどのようにしたら解消できるのか?
衣服表面の温度を調べ、適切な部位への適切な素材の使用と快適素材の採用により、“着用快適防塵服”を開発しました。クリーンルーム用衣服の絶対条件である“防塵性”を維持しつつ、対象の清浄度クラスでの使用を実現しました。
サーモグラフィーにより検出した着用動作後の温度分布
温度24℃湿度50%RH の恒温恒湿室内で、10 分間の歩行運動(115 歩/ 分)実施直後の防塵服背中部分を撮影